占い師さんに「こうした方が良い」「これはやったらダメ」と言われることがあると思います。
押しの強い占い師さんもいれば、はっきり伝える占い師さんもいます。
占い師さんの「伝える力量」次第ですが、怖さと不安が出てくることもあります。
まともな占い師さんに相談したという前提になりますが、とりあえず占い師さんの言ったとおりにやってみることが、今後に役立ちます。
もちろん、常識的な範囲で可能なことを占ってくれていることが前提です。
ちゃんとした占い師さんは「今、この人に必要なことは何か」を理解しています。
だからこそ、今できることを伝えてくれます。
占い師さんは理解出来ても、相談者に上手く伝わらないこともある
占い師さんが感じる「必要な事」は、意外に相談者自身には理解出来ない部分があります。
理解出来ない時に不安が強くなります。
占い師さんは「大切」と分かっていても、その意味合いがうまく伝わらないこともあります。
私は対面鑑定なら基本的に録音してもらいますし、電話鑑定の場合はまとめたものを後から送るようにしてます。
メールなら何度でも読み返すことが出来ます。
何度か読み返す・聞き直すことが出来れば、理解出来るようになってくることもあります。
ただ、理解出来ない部分があっても「この占い師さんが言うのだからとりあえずやってみよう」という人がいます。
「信じられない!」とよそに行く人もいます。
まともな占い師さんであれば、鑑定結果の良い面と悪い面の両方を言ってきます。
「この選択をする」「この行動をとる」ことによるメリットとデメリットです。
良いことしか言わない、悪いことしか言わないということはまずありません。
どんな選択をしたとしても、良いこともあれば悪いこともあるからです。
「こうした方が良い」ということはまれで、「こういう感じだけどどうする?」と相談者自身に考えて貰おうとする傾向が強いです。
占い師さんには両方の選択の先にある相談者の姿が見えています。
その中で、まずは状況を理解するために、自分で考えて貰う感じです。
相談者自身が少しでも得をしたいと思うと判断が鈍くなります
迷っているとき不安な時の選択は100%メリットしかない、100%デメリットしかないということは少ないです。
メリットとデメリットが近いから迷っている、不安になっていることが多いです。
ところが占い師さんには違う様に見えています。
私が鑑定をする時に重視するのは「何を中心にすれば良いのか、その人にとっての優先順位は何か」です。
優先順位はよく聞く言葉ですが、迷っている時はこの優先順位がたくさん出てきています。
優先することは本来1つしか無いはずなのですが、立場や条件、状況によって「あれも大事だし、これも大事だよな」と大切な事ばかりになります。
占い師は立場や条件、状況を最初に考慮することはなく、最初にするのは「その人にとってのベスト」をはっきりさせます。
占えば本人の意向は別にして、大事な事ははっきりします。
それを元にして、相談者と一緒に「この判断基準と比較したらどうですか?」と話を詰めていきます。
相談者はいろいろな事を考えてしまって分からなくなるわけですが、占い師は的を絞るのが仕事です。
今必要な事が分かると、どうしたら良いかもはっきりする

諸条件を無視して、とにかくその人にとって一番大事なことをはっきりさせることで優先順位は明確になります。
この優先順位を元にすると、それまであれこれと比較していたことが一気に整理されていきます。
49対51とか、55対45という感じで迷っていたことが、理屈上は100対0になります。
もちろん、メリットもデメリットも含んだ上での話ですので、「選ぶならこれしかないのでは?」という答えが現実と占いのすり合わせから出てきます。
その結果を相談者に伝えているわけですから、提示した方法を「とりあえずやってみたら?」という答えになります。
迷っていた原因もはっきりして、何をどうしたらどうなるかも分かれば、どうしていけば良いかも分かります。
ただし、相談者への「伝え方」と「相談者の心の準備」もあるので、これが占い師の技量になってきます。
人は自分が理解をし、その気にならないとやりません。
大人になればなるほどです。
「この占い師さんを信じて良いのかな」と思った段階で動けなくなる
占い師さんの言っていることを理解して、しかも「とりあえず信じてもよいかな」と思える状態を作り出すことが、占い師側に求められます。
ただ、もう一つあって、それが「相談者の心の準備」です。
全ての理屈は分かるし、そうした方が良いのも分かるけど、でも・・・。
これが現実には頻繁に起こります。
順序立てて鑑定を進めていくので、理解は出来るし、それが一番良いのもお分かりになっています。
ところが感情が邪魔をすることがあります。
こういうときはとりあえず時間をおきます。
心の状態は焦るとこじらせる可能性が出てきます。
現状を何とかしたいという想いもあります。
でも、選択することが難しい、判断をすることが難しいという状況が実際にあります。
こういうときは、少し時間をおいて様子を見てくださいとお伝えしています。
占い師の言葉では無く、出てきた占いの結果が重要
この占い師さんの言葉は何故か信用出来ないとか、信用は出来るけど他にも選択肢があるのではないかと思うこともあります。
こういう場合は「全く同じ事」を別の占い師さんに相談してみると良いです。
大切な事は「全く同じ事」を相談した方が良いということです。(参考:「占いでも何でも同じ事を言われたらそれは実際に当たりやすい」)
全く同じ事を相談すれば結果の比較が出来ます。
占いで大事なのは「出てきた結果をどう受け止めるか」です。
違う占い師でも結果が似たような感じならば、その結果に合わせて行動をする意味が出てきます。
同じ結果が出たのに「他にも可能性があるのじゃないだろうか」と迷うと、迷走していきます

「他の可能性」を求めるときのデメリットは、「自分の想うとおりの可能性」という風に変わりやすいことです。
2件、あるいは多くても3件の鑑定を受けて結果が同じなら、他の可能性を探すことは自己満足を求めている事になります。(参考:「占いのはしご、セカンドオピニオンで大切な事」)
それは結果的に自分で自分の幸せを遠ざけてしまっています。
「何人もの占い師さんに同じ事を言われるんですよね」という人がいます。
占い師からは「ずっと同じ所でぐるぐるしているんだな」と見えています。
こういう人は自分で自分の運を遠ざけています。
占いを受けても現実は変わらないですが、現実を変えようとすると幸運が舞い込んでくる
占いは運命を変えるきっかけとして使えるものです。
でも、いつの間にか「自分の想うような答え」を待つようになることがあります。
それではいくら時間が経っても状況は変わらないです。
現状を変えないで、自分の想ったような現状を望むのは、想像の中では出来そうですが現実では無理です。
占い師を信じるとか信じないよりも、占いの結果に対して何を感じるかです。
占いは完全な第三者があなたとは全く違う基準であなた自身をチェックしてくれる仕組みです。
そこから出てくる答えは、ある意味で「まさに自分に必要なこと」が多いです。
どうにかしたいから相談している状況を考えると、「とにかくやってみる、あるいはやめてみる」ことで、その時に必要な事に気がつけます。
占いに対して何かを感じたとき、それに合わせる事で人生が変わりはじめ、幸運が舞い込みやすくなります。